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なぜ上達するのに時間がかかるのか

がんばっているのに上達しない、よくある問題です。
教えるほうが下手、ばかばかしいけどよくある話で、世の中にはこの手のたぐいは非常に多い。
これは先生を変えるのが一番、但し変わった先生が果していいのかそうでないのかは分からない。
ある達人の言葉「先生について3年がんばるより、よい指導者を3年かけてでも見つけろ」

という指導者に関する問題でなく、 指導される側の問題。
なにか、課題を与えられたときのこと、
いま自分にはとても無理、とにかく努力を続けるからと、達成を遠い目標にしてしまう。
どうしてこういうことをしなければいけないのか理解できない、もうちょっと時間をかけてよく理解をしてからがんばります。
なんて思っている人は本当に上達がおそいですね。
おのれの力を見極める人はえてして上達しにくいですね。

なにもそんなに急がなくても、 カメさんみたいにゆっくり変わっていけばいいんじゃないか。
そういうとらえ方もあるでしょうが、まず歩みはのろいですね。
カメの場合はそれでも前に前進してますが、人間がそれをやるとまず思ったようにはいかないものです。

私の指導者としての経験から、習う人は素直に進歩していく人と、ゆっくり進歩していく人がいる中で、 ほとんど進歩の見られない人が時々います。
できなくてもやるとがんばる人は、才能さえあればどんどん上達していきます。
才能がなくてもそれなりにぼちぼちと進歩していきます。
すぐに自分の力を判断する人、えてして指導者から見ると才能のある人に多いのですが、 こんな人は本当に進歩しませんね。
とにかく自分のペースでがんばるからと努力は認められるのですが、結果がそれに伴わない。

ダンスを教えたり呼吸法の対気をしていると、いつも前回のレベルに戻っているのです。
レッスンの終わりにはかなりの変化が見うけられるのに、次に来たときには元に戻っている。
こんなの無理だぁ~と思うと本当に変化が体に染み付かないのです。
体に染み付かないかぎり上達しません。
身体知ですね。

3年とか5年とかのスパンで見れば、そんな人でもそれなりに上達はしますが、 それだと自分では上達したとは思えないのです。
だから満足感もなくて自然消滅していきますね。
はじめから分かろうとしなければいいんだけど、そんな人はそれができない。
自然と上達への最長距離を選んでしまうのです。
だからおのれを知らない人のほうが何事も習い上手と言えるかも知れません。

わりあい早い時間でそれなりに上達しないと面白くないですよね。
人生の持ち時間はそんなにあるわけではないんだし。
さっさとハードルをクリヤして次を目指さないと。
できるとかできないとかなんて気にしないで、とにかくやってみる。
そして反省しないこと、反省すると元に戻る。
反省するのではなく、反復練習をする、これが大事。

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