中央通りで歩行者天国 来月8日に実現へ

中央道り
歩行者天国が実現する見通しになった
大分市中心部の中央通り

大分市中心部の目抜き通り「中央通り」(全長約400メートル、片側三車線)で10月8日、歩行者天国が実現する見通しになったことが1日分かった。中心部の商店街や大型店で組織する「大分都心まちづくり委員会」が、大分生活文化展(大分市などの主催、10月7日~同16日)の共催行事として開く。

関係者らの話によると、通りで営業する事業者や、停留所を置くバス、タクシーといった公共交通機関など関連先の合意を取り付けて実施する。


一部を除き、通りを車両通行止めにした上で各種のイベントを実施し、人を呼び込む。イベントは大分商工会議所が毎月第二土曜に、遊歩公園で定期開催する「おおいた土曜市」の移転開催などを計画している。開催時間は正午前後から5時間程度になりそう。

商業者らの間では、中心部の活性化と集客力アップのために、以前から中央通りで歩行者天国を実現させたい意向があった。「おおいた土曜市」も発案当初は中央通りでの開催を目指していたが、主要道路から車両を締め出すだけに、関係者らの合意が得られず断念した経緯がある。

こうした中、6月には大分商工会議所などが釘宮磐市長に歩行者天国の早期実現を要望し、再び実現に向けた機運が高まっていた。

うれしい 人の渋滞 「定期開催」期待の声も 大分市・中央通り

中央道り
出店が立ち並び、
多くの人たちでにぎわう中央通りの歩行者天国
中央道り
若草公園会場では、
佐賀関・野津原両地区の物産展も開催

8日、歩行者天国となった大分市の中央通り。県内有数の交通量がある場所が、おおいた土曜市の出店やプロレスのリングが並ぶ“遊びの空間”に変身した。多くの買い物客らでにぎわい、歩行者天国の実現に向けて奔走した関係者は「歩行者天国は市街地の活性化につながる」と期待。会場周辺では大分生活文化展や府内大友フェスタも催されており、中心市街地は人の波が続いた。

府内大友フェスタ、元気いっぱい武者稚児行列

府内大友フェスタは大分市の府内五番街で開催。戦国時代、国際貿易都市としてにぎわった「豊後府内」を再現した。

沿道にはフリーマーケットが並び、女性らが洋服や雑貨を品定め。アジア料理の屋台も出店した。武者稚児行列では甲冑(かっちゅう)を身にまとった小学生ら約20人が元気いっぱいに行進した。

赤レンガ館では大友氏遺跡の出土品展示や、南蛮貿易や当時の食文化に関する講演会、コンサートもあった。

大分生活文化展 最初の週末に家族連れの姿

大分生活文化展は期間中最初の週末を迎え、大分市内の各会場は家族連れなどでにぎわった。

中央通り近くの若草公園会場では大分の郷土料理が味わえる「ふる里の味コーナー」が人気。合併を記念して佐賀関・野津原両地区の物産展も開催しており、サザエのつぼ焼き(佐賀関)やまんじゅう(野津原)などを即売した。

ステージでは民舞の発表もあり、郷土料理などを味わいながら華やかな踊りを楽しんでいた。

「定期開催」期待の声も

正午にテープカットで幕開け。中央通りの片側三車線が歩行者天国になり、家族連れなどがどっと路上に繰り出した。毎月一回、遊歩公園で開催している「おおいた土曜市」の出店が、場所を移して新鮮な野菜や海産物などを即売。バンド演奏のほか、「大分AMWプロレス」は道路のど真ん中に設置されたリングで激しい戦いを繰り広げ、大きな歓声がわき起こった。

主催者の「大分都心まちづくり委員会」は、道路から車を締め出すだけに沿線関係者との調整に苦労した。園田孝吉代表幹事は、にぎわう会場を眺めながら「一時は開催断念も覚悟したほど。バス、タクシー、パチンコ店、警察署など皆さんの協力で実現した。想像以上の人出で涙が出るほどうれしい」と安堵(あんど)の表情。

セントポルタ中央町の商店主(63)は「通常の土曜日より人通りが格段に多い。定期開催してほしい」と期待。しかし、一帯は一般車両の乗り入れが制限されたため、「客が通常より落ち込んだ」(パチンコ店)との声も聞かれた。

買い物客らの評価は上々。同市内の家族連れは路上のテーブルで休憩しながら、「中央通りで食事ができるなんて思ってもいなかった。変わった雰囲気でとても楽しい」。出店で花の苗などを売っていた大分短大の女子学生(20)は「来場者がとても多く、おかげで売れ行きも好調です」と話していた。

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