九重“夢”大吊橋が完成 30日に開通

九重町田野の鳴子川渓谷に、人道専用の吊(つ)り橋としては長さ(390メートル)、高さ(173メートル)とも日本一を誇る「九重“夢”大吊橋」が完成、30日正午に開通する。

雄大なくじゅう連山と湯量が豊富でバラエティーに富んだ「九重九湯」で知られる同町が「新たな観光名所に」と2002年に着工、総工費は約20億円。長さでは茨城県の竜神大吊橋(375メートル)、高さでは宮崎県の照葉大吊橋(142メートル)を抜いた。世界一も視野に入れ、ギネスブックへの登録をする準備も進めている。

完成した吊り橋からは、間近に「日本の滝百選」に選ばれた落差83メートルの「震動の滝」、遠くにくじゅう連山を望み、周辺の九酔渓は紅葉や新緑の名所として知られる。

同町には約5百万人もの年間観光客が訪れるが、宿泊客は約43万人と一割にも満たない。同町は吊り橋の開通で年間観光客40人増、宿泊客10万人増を見込み、従来の通過型から滞在型の観光地への転換を図る。

通行料は中学生以上500円。小学生200円。

問い合わせは九重“夢”大吊橋管理センター(TEL0973-73-3800)へ。

九重“夢”大吊橋 welcom


九重“夢”大吊橋 一足先に空中散歩

震動の滝やくじゅう連山などの
絶景を楽しみながら渡る
見学会でつり橋を初めて渡る九重町民

「うわー、すごーい」「絶景だ」―。九重町は20日、町内の鳴子川に建設した「九重”夢”大吊橋」の日本一の絶景を一足早く味わってもらうため、30日の一般オープンに先立ち、町民を対象とした見学会を始めた。22日まで。

つり橋は町が約20億円をかけ、町内田野の鳴子川渓谷に架けた。長さ(390メートル)、高さ(173メートル)とも歩行者専用としては日本一を誇る。

午前10時からつり橋が見渡せる展望広場で神事。坂本和昭町長と佐藤美登町議会議長が「町だけでなく県、九州の観光スポットとなり、観光浮揚につながることを祈ります」とあいさつ。同11時、待ちに待った開放が始まった。

近くの白鳥神社のみこしや神事参列者に続き、早朝から並んでいた町民が一斉に橋を渡り、橋の上から震動の滝やくじゅう連山、九酔渓などの絶景を楽しんでいた。

近くに住む甲斐サダ子さん(83)は「橋の両側の景色が素晴らしく夢のようだった。ここに生まれ、今まで生きてきて良かった」と感激。

見学会は”町の顔”となる施設の素晴らしさを知ってもらうために企画した。21、22の両日は午前8時半から午後5時まで行われる。