“氷情”豊か チャンピオンズ・オン・アイス

2007/06/23 大分合同新聞

チャンピオンズ・オン・アイスでイナバウアーを披露する荒川静香
セクシーな演技で観客を魅了した村主章枝

世界最高峰のアイススケートショー、チャンピオンズ・オン・アイス2007ジャパンツアー大分公演(Champions on Ice実行委員会主催、大分合同新聞など共催)は22日夜、別府市のビーコンプラザで開幕した。九州での公演は初めて。詰め掛けた2748人の観客は世界的なスケーターの華麗な舞に酔いしれた。

世界選手権や五輪のメダリストだけが出場できる権威あるアイスショー。トリノ冬季五輪女子シングルス金メダリストの荒川静香ら、シングルス男女計8人、ペア、アイスダンス各2組、アクロバット1組が出演した。

あでやかにライトアップされた氷上。世界選手権で2年連続銅メダルを獲得した本田武史のしなやかで力強い演技からショーは始まった。荒川は8番目に登場。流れるような滑らかな動きに観客はくぎ付け。「イナバウアー」が披露されると、会場からは「オー」という歓声とともに大きな拍手が巻き起こった。村主章枝(2006年世界選手権2位)は第1部のラストを飾った。豊かな表現力でセクシーな“悪役”を演じた。

最後に再び荒川が登場すると会場は大歓声。世界一を射止めた優雅な滑りで九州のファンを魅了した。会場総立ちの大盛況だった。

宇佐市の末高実さん(64)=税理士=は「生は迫力が違う。よくあんなに体が曲がるよ」と感心。姫島村の鹿野たえこさん(52)=自営業=は「遠くから来ただけの価値がある」。家族と訪れた別府市の阿南杏花さん(8っ)=鶴見小3年=は「イナバウアーが見られてうれしい」と笑顔で語った。

大分公演は23、24の両日も同会場である。2日間とも正午からと午後4時30分からの1日2回。当日券もある。

華麗な演技で観客をとりこにした荒川静香。初日の公演終了後、初めての大分公演の感想、アイスショーの魅力などを語った。

荒川静香感想語る

「幻想的な空間を表現したかった」と、第1部では長く青い布を手に登場。特設リンクに不安もあったようだが、「温かい拍手をもらって、やる気が出た。観客の皆さんに支えられていることを実感した」と笑顔。

アイスショーの魅力について、「競技会と違って、オープニングからフィナーレまでのすべてをみんなでつくり上げる。個々の演技の色が出せ、自分の世界に入り込めるのが楽しい」。

8、9月のアイスショーにも出演予定。「1日でも長くスケーターとして氷の上でいい演技をしたい」とすがすがしい表情だった。